これが世界一幸福な生活なのか

残業が基本的にない。残業する場合は大幅に賃金が割高になるので企業は労働者に残業させないようにする?
週2日の休日の他に年間6週間の休暇。年間休日140日程度?
平均的なサラリーマンは17時頃には仕事を終え、夕飯は家族で食べる?
窃盗などの犯罪が多い理由は長期休暇で家を空けることが多いため

・出産費用、保育園から大学までの教育費無料
・子供には毎年国から20万円の児童手当が支給される。大学生には国から毎月9万円支給される
・結婚式、葬式も無料
・失業したらそれまでの収入の90%が4年間支給される
デンマーク人はほとんど貯金しない。「税金が私の貯金通帳」だと思う人が多いため
OECD加盟国の中で一番貧困率が低い
・民主主義指数世界3位
・公務員と政治家がクリーンな国ランキングで世界2位
・世界平和指数ランキングで2位
国連の発表した幸福度指数で世界1位

 

幸福度指数の高い国、デンマーク。の暮らしは上記に様な感じらしい。

これを見て感じるのは、「幸せな生活」というのは、非常に落ち着いてほのぼのしているんだなあということ。

どうだろうか、今の自分はこの生活を得られたとして幸せに思えるだろうか。

愛する家族とのゆるりとした時間が幸せと。仕事はあくまでも生活のためにしていることで、人生の大部分をささげる事ではないと。

愛する家族というものが存在していれば確かにこの上なく幸せかもなあ。

 

幸せな生活とはどんなものだろうかと考えるわけである。

この科学の叡知とも言える2015年。勿論更なる発展を当然の如く期待はしているが、

10年前、20年前に比べ相当環境や状況は変わっていると考えるべきだ。

この時代、人類で最も幸福とされる生活とはどんなものなのか、というわけである。

しかしこのデンマークの生活を参考にするのであれば、非常に穏やかなわけである。

高層ビルの最上階から街の夜景を見下ろすでもなく、

インターネットでイイネを億単位でもらう事でもなく、

世界各地から食べ物を取り寄せるスーパーグルメでもなく、

最新科学技術デバイスを駆使した超効率的な生活でもなく、

大富豪とか世界的名声とか同期で一番の大出世とかでもない。

というか国民全員が大富豪なんて状況があるわけがない。そんなの全員貧乏人なのと変わりない。

相対評価を用いて幸せを定義する限り、全員の幸せはあり得ないわけである。

全員の幸せを考えるのであれば、人間という動物に備わっている機能を使った生活という風になるわけで。

要は食欲、睡眠欲、性欲(なんか「仲間を増やしたい欲」とかいう話もあるそうだが。自分はこちらの方がしっくりくる)を

適度に満たすような生活が、幸せというものなのだろう。

 

この国で幸せの枠からあぶれる人はどういったタイプなんだろうか。

 

同じように思ったことは地味だなあということである。

インターネットとか、なんというかこの情報過多の世の中で、派手なものが善しとされることが多い印象を受ける。

このデンマークの生活は地味である。とても地味。

イベントもないし、酒飲みまくったりとか世界を飛び回ったり

パーティしたり派手なことはない。

酒池肉林とかそういうこともない。

生物学的な機能とこの人間の作り上げた社会ルール、すごく乖離があるんだろうな。すれ違いというか。