「あなたの愛を信じられず 怯えていたの」

相手がどんな考えなのか、相手が何を思っているのか。どういう感情が相手の中に湧いているのか。いつ頃からか、それを推測する癖がついた。

なんとか保っている、あっぷあっぷギリギリの、突けば揺らせば水がこぼれてしまいそうな淵いっぱいの風呂桶。それがあなた。穏やかに過ごしたいと切に願いながら、なにか具体的な技術や趣味があれば心穏やかにブレずに軸を持って生きていけると考えて、一つ一つ増やして。それにまつわるうれしい人間関係や、まとわるだけで助けにならない関係も増えて。でもどちらかと言えばプラス。年を重ねるごとに体力も減って疲れやすくなって。それでもなんとか日々の多くをルーチン化しながら過ごして。本当は合わせてほしいぐらいだけど、仕事上相手に合わせ続ける業務内容。同じ社内部内の上司もなかなか問題を解決してくれない。日々悲しくて、日々ぐったりで。それがあなた。

ごめんね、私はそれを揺らしてはならないね。ごめん。まるでどっしりと構えて動揺もせず、愛を与えられる人間かの様に感じさせただろうか。恋人を欲しがる若者だ、私も人並、いや人一倍愛が欲しいのだ。でも私は愛を与えることもできると思う。疲れたあなたの心を邪魔したくない。むしろ一緒にいることで癒せたらと思う。その願いはかなうだろうか。

優しい男でありたい。だから強くならなければならないと思う。自分のことぐらい自分で処理できるように。