「それでもいいと慰めていた それでも恋は恋」

相手の過去をすべて知りたくなる。どういう人物像なのか、どういう価値観なのか、自分の中で分析が済まないと落ち着かない。恋人に限らない。少し触れ合う人でもそうだ。私はその理由を怖がりだからだと思っている。知らないことは怖い。知っていることは準備ができるから怖くない。

「あらゆる可能性を想定できていれば、何も怖くない。そうは思わないか?」

相手がどの国のどのエリアのどういう家族構成に生まれたか。親戚同士の付き合いは、小中高大学は。友人はいたか、今も続く友人はいるか、学業成績やスポーツは何か得意だったか。どんな集まりに参加していたか、どんな本を読んだか。大病を患わなかったか。何を大事にしているか、何が人生において重要だと考えているか、何に悲しみを覚えるか。どう自己分析しているか。寂しやや羨ましさなどの七大罪のうちどれを自覚しているか。どんな人物と恋をしたか。どんな過ごし方の恋愛をしたか、そしてそれはどのくらい続いたか。

私は相手に何を望んでいるか、それはどれほど期待できることか。

待つことが得意になりたい。世の中のすべてはあなたを含めて絶対少しずつ変わっていく。そばにあるものの影響を受ける。否が応でも、接触回数が増えるほどに影響は必ず受ける。少しずつ寄っていくし変わっていく。それをストレスフリーに待てれば、良いのだ。