自信の話

自信はどこから手に入るか。人から与えられたり、自分で手に入れたりするものがある。人から褒めてもらう、賞賛の言葉をもらう、人から必要とされる、業績を評価される。友人と電話をする。気の置けない人と会話をする。「コミュ力同期で一番だよな。」「どの人とも仲良くなるよな」「魅力的だよね」「見た目的には間違いなくモテるよ」

本を一冊読み終える。読み終わった本を記録する。体重計で体脂肪率が下がっている。自分が今まで生きてきたという事を再認識する。シャワーを浴びる。ストレッチをする。腕立て伏せをする。腹筋ローラーをする。足を肩幅に広げてスクワットをする。プールに行って泳いでいる。部屋を片付けたとき。気分にあった音楽を聴く。家族と電話をする。恋人に電話をかける。

 

自信を失うのはなぜか簡単だ。その方が都合が良いのだろうか。「なぜか」そうなってしまう時は、多分その方が楽な時、都合がいい時、気持ちが良い時だ。自分はたいしたことないと思う、自分は頑張ってもしょうがないと思う、しんどい事に向き合う役割を担うような器でないと思う。人から評価されるほどの人間じゃないと思う。それはそれで楽なのだろう。普通、の範疇ぎりぎりに居られればそれで。

 

心穏やかに生きたいと願う。スリルのある刺激のある日々を楽しいと思う。動揺したくない狼狽えたくないと思う。心震わせ興奮するイベントに出会いたいと思う。

あの人から必要とされたいと願う。連絡が欲しいと思う。朝起きた時に隣にいて欲しいと思う。ふとした時に思い出してほしいと思う。私があの人を好いているぐらいあの人にも自分を好いていてほしいと思う。