3月

 今年度も終わり間近。1年間が経過しようとしている。職場が変わって、転職してから1年。よくぞ耐え抜いた、生き抜いた。よく頑張ったしよく頑張っている。背中をさすってやりたい。今の時点で確かに言えることは、まずは1年間お疲れ。よくぞ頑張ってくれたよ。ありがとう。本当にありがとう。

 飛び込んだ環境は、想像よりもタフネスだった。夏の試験に向けて、業務を覚えながら、並行する課題に取り組みながら、試験勉強をした。試験制度が変わったばかりな上に、職場で同じ年次の人間は限られていた。どこまで対策すればいいか分からない試験勉強。職場での評価のために、一定のクオリティは保たなければならない日常業務。ADHDだか発達障害だかASDだかHSPだか、どの名前をどれだけつけてもらっても構わないが、マルチタスク進捗管理はchallengingだ。

 試験にはちゃんと合格した。問題にならない程度にはきちんと日常業務もこなした。学会発表もなんとか走りぬいた。同研究の延長も取り組み続けている。そりゃあいくらでももっと優秀な人材はいるし、もっと早くもっと沢山タスクをこなしている後輩も先輩もいる。でもさ、それ関係ない話だから。ほんと、よく頑張ったよ。ありがとう。本当にありがとう。

 「思えばこの1年、職場では99%敬語でしゃべってるよね」と、先日同期の仲間と話していて気が付いた。新入社員みたいなものだろうか。そりゃあ疲れるだろう。

 ちょっとサイコパス気味か、一種の発達障害じゃなかろうかと思わせる優秀な後輩は、自分が先輩になることに強い不安を覚えているらしく、同期の女の子におびただしい数のLINEを送っているらしい。特に苦も無く日々をストレスなく過ごしているように見える彼も、案外ストレスフリーではないのかもしれない。むしろ、強い心配や不安に対処するために、人一倍の準備を自分に強いているのかもしれない。上司や男友達との人間関係には誠実だが、女性関係となると誠実とは言い難い男だ。異性関係のふるまいには、育った家庭環境での愛情経験と、そこから現在に至る自己肯定感が反映されると私は思っている。

 こっからの1年も、大切な1年なのだ。もう一段階取りたい資格試験、そのためのレポート作成。そしてこの1年やってきたプロジェクトの仕上げが含有される。もしもこの2つを仕上げることが出来たら、自分の人生にとって大いなる一歩になると思う。そしてある種、「仕事を熱心にやる」というすごろくにおいて、1回あがりと呼べる地点だと思っている。

 Evernoteを思考のセーブデータとして使いながら、ちょっとずつレベルアップしていると思う。最近は、「自信」に関する考え、解釈、理屈は整理し終えた。70点には達したと思うから、いったん別のテーマに移る。次は「幸福」と「自己肯定感」だ。

 3月のライオン、ブルージャイアント。一度「そこ」を目指してしまったら、あとはただ、毎日こつこつと積み上げて行くしかないのだ・・・。その生き様。自分の人生でも、1回ぐらい、花火みたいな短さでいいから、ばしゅっと輝いてみたい。その憧れは例えるなら、「1回ぐらい回らない寿司が食べてみたい」みたいな、無邪気で無心なわくわくから生まれたものだと思うのだ。

 1年間、よく頑張ってくれた。ありがとう。もちろん助けて下さった色んな方々に感謝の念が尽きない1年なのだけど、でもやっぱり、一番感謝すべきはあなたでしょう。よく頑張った、俺。本当にありがとう。