料理

理由はどうあれ、料理をまたしてみたいと思って、というか自分で食事を準備するということがしたくて、同僚に頼んで家で宅飲みをした。サラダを作る、ということがやってみたくて、ネットで調べてサラダを作った。にんにくを炒めたものやアンチョビがとてもおいしいことを知った。

お客さんと話をする機会があった。スーパーに行くのがすき。自分が食べたいものを作れるのが良い。病気になってコンビニで買ったりするようになった。それで分かったのは、結構コンビニのご飯もおいしいということ。

そう、手間をかけたり値段でいうなら、コンビニでも外食でも今は問題ない。レパートリーは限られるけれど。違うのは、食事を自分で用意するというその手間そのものだ。食事は大切なことで、食事そのものにどうやったら価値を感じられるかというと、手間をかけるしかない。人間は、苦労をともなったものは価値の大きいものであると認識するようにできている。手間暇かけて作ると、素敵なものでおいしく感じるようになっているのだ。

包丁を握ってみじん切りをするのは切なく、そして幸せだった。作った料理はどれも少しずつ味が濃くて、しょっぱかった。でも美味しかった。