どうして旅に出るのだろう

同級生の女の子2人が、自分たちで1か月の大きな旅行プランを組んで旅行に行っている。オンラインに記録をアップしてくれていたから、今それを読んでいる。わくわくが伝わってくるようで、自室のパソコンの前で興奮が湧きたってくる。

 

自分も旅行は割合好きだ。そしてできればタフな旅が好きだ。旅行会社に申し込んで、チケットの手配や日程を組んでもらうより、自分で段取りをする方が好きだ。理由はありきたりな理由が並ぶだろう。安い場合が多いから。思い付きで変更がきく。自分で細かいところをアレンジできる。手間暇をかけた方が達成感が湧く、などだ。

 

なぜ旅が好きなのだろう。ここではない何処かへ行ってみたくなるからだろう。安心と安全と満足になれると、刺激と確認と高揚感と新鮮さを求めて外に出たくなるのだ。

3日連続昼ご飯がカレーライスだったら、次は焼肉定食が食べたくなる。5日間コーヒーショップでカフェラテを頼んでいたら、次はカプチーノでも頼もうかと思う。2か月同じズボンのレパートリーだったら、もう一本買い足すか買い替えるかしようと思う。何か月も何年も住んでいるところが同じなら、1週間か1か月かぐらい違う街に、国に、土地に行ってみたいと思う。そういうものだと思う。

 

わくわくするほうに行ってみたいのだ。それがたとえ、今の居場所の居心地が悪い事から逃げ出す側面があっても。目の前の後回しにした課題からさらに逃げ出すために失踪するためであっても。ちょっとだけやった英単語帳を無視して新しい英単語帳を買うような行為と類似点があっても。

世界観を広げたい。近くに新しいパン屋が出来たらあんぱんぐらい買いに行こうかと思う。近くに新しいコンビニが出来たら、なぜか足を運びたくなる。そういうものだ。