2月

 随分寒くなった。これが今年のピークだろう。

 指導者が変更になった。変更していただいた。彼が催した報告会での彼の様子をみて、更に上の上司が異変を覚えた。若手にヒアリングをして下さり、変える話になった。大ボスにお願いと報告に伺った。変更になった。よかったね。動揺する気持ちはある。毅然と自分のすべきことを行う。完成した学会資料は、それなりに整ったものだと思う。

 「君が自信を失う必要は全くない。」「あなたに非はないように見えました」。気分や心情が揺らぐときはまず体調を整える。7時間の睡眠時間、腹8分目の食事量、1日8000歩程度の運動量。鬱屈していた気持ちが、ぼやきながら歩いている内にほぐれて霧散して、眠気とそんなことより今すぐ取り掛かりたいことを思い出すなんてことはしょっちゅうだ。

 ノートパソコンを買い替えた。何年振りぐらいなのかは分からないが、非常に快適だし、使いやすいし、満足である。研究費での購入のため、身銭も切っていない。財布が痛まなくて嬉しいというよりは、そう、学問を志す身なのだ、という気持ち新たの方が大きいだろうか。

 年上の友人ががんを罹患した。話を聞いている限りは来年、再来年に命を落としていることはないだろうが、5年10年と言われれば分からない。しかし元より、社会人になった大人同士の交流など、5年10年続いているかどうかなど誰に分かるだろうか。いやしかし、結果的に「ああ、そういえば」というほど忘れていることと、どんな手段を使っても挨拶も会話もできない、という状態を押し付けられることには、違いがあるだろうな。

 彼は立場が上の人間には礼節の限りを尽くすが、同等ましてや下の立場の人間に対しては存分に横柄な態度をとる。「言っていることが正しいなら言い方がキツいのはスルーできる」。

 こんな私に誰が仕事をくれるだろう、と意味不明なことを思ったりする。そんなもの、今担当している案件の出来次第である。次の仕事をもらうまでが仕事である、というのが真理だ。楽しく過ごしたいものだな。

 収集心が自分の特性の1位という結果だった時、「ああー(わかる)」という気持ちと「ああー??(ピンとこない)」という気持ちの両方だった。思い当たる節がなくはない。確かに、情報を全部集めて全体像を把握してから道筋やストーリーを作りたい傾向はあるかもしれない。さておき。最近やっと、現在の仕事に関する勉学の面白いポイントを見つけられた。過去の先輩の資料が今ならやっと面白く思える。読ませて頂こう。

 今の職場についてからの1年間、7割以上の時間を今回の一件に悩まされてきたが、ま何だことは、礼節を日頃から保つことがいかに大切か(いざというときにどちらかといえば味方をして頂けるかどうかは大きい)、そして自分を助けて下さる方の方を向いて感謝して、自分は自分のすべきことを果たしていかねばならないということだ。

 

ーメモー

 「最近の人は感情を軽視していると思う」「感情を表出することと知性を別にわけて考えるのは違うと思う」と友人が話していた。人間は結局のところ?感情の生き物だから、相手を操作したいなら相手の現在の感情と、どのようなことにどちらの向きへ反応するのかを推測しなければならない。相手を怒りと不機嫌で操作しようとするのは、感情を表出することの多寡よりも、自己管理が出来ない幼稚さと取られるだろう。