8月

 そしてオリンピックも終わった。お疲れ様でした。開催そのものの是非に始まり、運営についてネガティブに言われる場面が非常に多かったが、スポーツというものの素晴らしさを改めて感じる機会であった。スケートボードのように見ていて純粋にアートの様にかっこいい種目もあり、柔道やサッカーなど、普段は政治的に問題のある国同士の対決が、スポーツを介しては健全なアスリートの鍛錬の衝突へと昇華されるものもあった。コロナを理由に参加できなかった選手もいるものの、スポーツ大会の意義を改めて感じた。

 この数年間の日々の相棒のような存在だった友人が、あと数か月で一度国外に離れることが決まった。悲しい気持ちがあるのはごもっともだが、必要なことだし、望ましいことだろうし、今後5年単位のスパンでは、悲しみよりも喜びの大きい良いイベントだろうと思う。それが決まってから数週間、彼は出発のための準備をいそいそと行っている。主には手続きと、部屋を引き払うためのモノの整理だ。

 4月から職場を変えた。変えるために就職活動をしてわざわざ変えた。いくつかの理由や目的があった。職場を変えることそのものが目的の一つだった。基本的には就職してから同じところでしか勤務経験がなく、ほかの施設で勤務する経験も必要だろうと感じていた。次に、業務以外の研鑽を積んだり、いくつかの資格を同時期に取得する施設として適切であった。この目的を達成できる施設は多くなく、結果として、積極性のあるレベルの高い人材が集まる会社に就職活動をし、就職できた。

 目的であった「業務以外の研鑽」の機会や課題を頂くこともできており、まっこと有難く、うれしい悲鳴というか武者震いが絶えない日々なのだが、俗っぽく言えばキャパオーバーで停止寸前である。メンタルへの癒し、陳腐で瞬間的な励ましや慰め絶賛募集中である。

 こういうとき、芸術や自然というのは偉大である。最近はやりのストレス関連のビジネス本でも、ストレスを軽減させるものとしてこれらが挙げられている。まこと納得である。イヤホンを使えばどこでも音楽に浸ることが出来る。家の観葉植物や外の木々は、無意識の緊張感を自覚させ緩和してくれる。宇宙規模で考えたら俺の悩みなんぞ、という気持ちにさせてくれる。

 まあ、一番やばかったのはゴールデンウィークの頃だ。(まだ8月だけど)あの頃よりはマシ。本当に。4月の頃に比べたら、成長したし、数か月分はちゃんとやることやってきましたよ、ええ。偉いよ。そして今でも、5月に心に誓った決意は保持している。マジで嫌になったら、履歴書にどんな泥がつこうと辞めて良い。生きることより優先すべき職場ではないです。

 あと、なんだかんだもう2カ月で部署異動になる。この部署を離れると次に戻ってくるのは下手したら1年半とか後である。ある種ラストスパートと思ってしっかりやっていきましょう。

 本当に本当に同じことを繰り返し言っているけど、睡眠と適切な量の飯と階段とか散歩等の運動を多めにとる。積極的な活動を継続するのは、この生活習慣と体力/メンタル管理ありきなのよ。